コーヒー

【ニエリ ガチャタ】ケニアを代表するジューシーで煌びやかなコーヒー

2024.09.25

こんにちは、Encore! Coffee Roasteryです。
今日は新しくオンラインショップに追加したケニア・ニエリ地区のコーヒーをご紹介。

Kenya Nyeri Gachatha Coffee Factory AA Top

ケニアのニエリ地区、ガチャタコーヒーファクトリーで精製されたコーヒーです。

ニエリにあるガチャタコーヒーファクトリー

ニエリといえば、トップクラスのスペシャルティコーヒーを生み出し続けるケニアの中でも高品質なコーヒーを作ることで有名なエリアです。

そのニエリにガチャタコーヒーファクトリーという精製所があります。

ケニア中央あたりに位置し、ケニア山ふもとの標高1800m-2100mの高地の小規模生産者さんたちのコーヒーを精製処理しています。

ガチャタコーヒーファクトリーは1963年に設立され、60年以上の歴史があります。余談ですがローリングストーンズの結成と同じ年ですね。

生産者とともにサステイナブルな農業を目指す精製所

2000名弱の生産者やファミリーが利用するこのファクトリー周辺の農家は副産物としてバナナ、トウモロコシ、マカダミアナッツなども生産していて、在来種の保護にも積極的です。

環境保全の観点からも素晴らしい取り組みをされていて、飲料水の源である地域の水路に精製の処理水が流出しないよう、使い終わった水をファクトリー内で濾過処理しています。

また、鳥たちなどの生態系を維持するために、この地域に残る固有の樹木を保護する活動も行っています。

メンバーには農業支援のほかに、生活支援や教育支援まで行なっていて、サステイナブルなコーヒー農業を目指されていることが伺えます。

コーヒーの精製プロセスについて

精製プロセスはまず各小規模生産者がコーヒーチェリーを収穫した後、同日中にウェットミルに搬入し、品質レベルを高く維持させる為に完熟チェリーのみを手選別します。

次にパルピングと呼ばれる果肉除去を行い、伝統的自然発酵によってミューシレージと呼ばれる種子の周りのぬめりを除去します。

パルピング(果肉除去)を行うパルパー

さらに選別を経て、アフリカンベッドと呼ばれる乾燥方法で丁寧に天日乾燥され仕上げられます。

アフリカンベッドとはその名の通り、アフリカで主流の乾燥方法で、腰くらいの高さのある木製の棚に網が張ってあり、その上にコーヒーの生豆を広げて乾燥させます。

ガチャタコーヒーファクトリーのアフリカンベッド

パティオと呼ばれるコンクリートの地面で天日干しさせる乾燥方法と違い、棚の下からも風が通り、均一な乾燥になりやすいため、今では中南米のスペシャルティコーヒーの産地などでも導入され始めています。

このように適切な生産処理を行う事で、ニエリ地区独特のボディを感じるジューシーで煌びやかな酸を持ったコーヒーが生み出されます。

風味特性や取り組みも含めて、ケニアの中でも大好きな生産地です。
ぜひ一度味わっていただきたいです。

産地情報
農園:ニエリ地区の複数の小規模農家さん
生産者:Gachatha Coffee Factory
品種:SL28、バティアン
精製方法:ウォッシュト
標高:1800m-2100m
規格:AA TOP

当店カッピング
kumquat, apricot, cherry, citrus

焙煎度
浅煎り

焙煎について

Encore! Coffee Roasteryは4つのことを念頭にコーヒーの焙煎、味作りをしています。

新鮮であること。
苦味が少ないこと。
甘みを感じること。
飲み疲れないこと。

コーヒー豆はもともとコーヒーチェリーという果実の種子です。
そのコーヒー豆には1000種類を超える香気成分が含まれています。

焙煎により香気成分は生成と揮発を繰り返し、そのコーヒーの味わいが形成されていきます。
同じコーヒー豆でも焙煎の温度の上昇率や時間、排気コントロール、排出温度など細かな違いが大きな味わいの差異を生み出します。

私たちは適切な焙煎のコントロールにより、生産地から送られてきたそのコーヒー豆の持つ最大のポテンシャルを引き出します。

今回のケニアの焙煎は高地特有の綺麗なフルーツ感を感じるフレーバーとボディのある甘味を出すことが狙いでした。

金柑や杏のような甘みを感じるトップノートから、チェリーやカシスのような煌びやかなフルーティさがあります。

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