店舗運営

人の個性とコーヒーの個性をどうつなげるか

2023.02.28

確定申告が近いんですが、現実逃避するかのごとく、長々と文章を書いてました。

やりたくないけどやらなきゃいけないことが目の前にあると、別のことに謎の集中力が発揮されますよね。。

人の個性とコーヒーの個性をどう繋げるかということを考えてました。

いろんな業種のプロにも通ずると思うのですが、技術と感覚、どちらともが離れすぎずに交差するポイントみたいな場所があって、その交差点こそが自分たちのコーヒーの個性だと思っています。

技術やテクニックに頼りすぎてもいけないし、感覚に頼りすぎてもいけない。写真や音楽もそうですが、心を揺さぶる作品には上手いだけじゃない何かがありますよね。

多分、今の言葉で言うと「エモい」というやつ。

そのようなものがコーヒーにもあると思うし、そういうコーヒーを飲んでほしいと思って焙煎しています。

今年に入って発信していこうと夫婦で決めたことがあります。

それは、そのコーヒーに至った思考のプロセスや僕たちの人間の背景みたいなもの。自己開示をもっとやっていこうと。

どんな人間が焙煎しているんだろう。どんな想いでそのコーヒーを出しているんだろう。

もちろんコーヒー以外のことも考えているし、妻の方は僕よりはるかに積極的で、新しくやりたいことが色々とあるようです。

僕や妻はそのお店がどんな人が営んでいて、どういう想いなのかが結構気になったりします。人となりを知りたいと思います。人見知りなので、直接聞くことはまずできませんが。。

焙煎の技術やコーヒーの質の良さを伝えることももちろん大切なのでやっていきますが、それだけじゃ伝えきれないニュアンスみたいなものがいつも残っているような気がしてヤキモキしていました。

コーヒーって見た目はどれも似ているけど、実は全然違うということを僕たちなりの方法で伝えていけたらなぁと。

お店のコンセプトはそれはそれとしてもちろんあるんだけれど、その舞台を作る人間側のお話を積極的に話していこうと思います。

今回は割愛しますが、基本的に僕ら夫婦は苦手なこと、できないことがめちゃくちゃ多いです。
だからこそコーヒー屋を続けてこられたと、今は逆説的に思えるようになりました。

「おいしい」の先にある、心を揺さぶるような、記憶に残るような。アンコールコーヒーを思い出してもらえるような、もしくは自分自身の内面に深く潜れるような。

あなたの対話に応えてくれるような個性を感じるコーヒーが焼けるように頑張ります。

ではまた。

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